国産オールインワンゲームエンジン「OROCHI」が「4」になり,実写クオリティの次世代レンダラー「MIZUCHI」を統合

日本のゲーム開発スタイルに適合するように注力して制作された純国産ゲームエンジン「OROCHI」がバージョン4となり,今回のGTMF 2015ではその概要が発表された。
 登壇者は,現在のOROCHIエンジンの実質的なプロジェクトリーダーを務めるシリコンスタジオの原田喜仁氏(技術本部応用技術部 ソフトウェアエンジニア)と,OROCHIに統合されることとなった新世代レンダリングエンジンのプロジェクトリーダーを務める辻 俊晶氏(技術本部研究開発部 部長)だ。


原田 喜仁氏(シリコンスタジオ技術本部応用技術部 ソフトウェアエンジニア)

辻 俊晶氏(シリコンスタジオ技術本部研究開発部 部長)


国産オールインワンゲームエンジン「OROCHI」とは?

 まず,原田氏が紹介したのは「OROCHI」のゲームエンジンとしての概要だ。
 日本のゲーム開発者は,各々が比較的幅広くそして深い知識を持ち合わせており,それらを結集させて何かを作り上げていくスタイルを好む。一方,欧米のゲーム開発シーンでは,業種(職種)が細かく細分化されて,作業もある程度,定式化が進んでいる。